3回目ワクチン接種・モデルナ製の予約進まず…背景に「交互接種」への不安/富山
3回目のワクチン接種が全国的に進んでいない
上市町と舟橋村の集団接種会場、かみいち総合病院では、これまでファイザー製で接種を行ってきましたが、今週からはモデルナ製のワクチンを使用しています。
接種に訪れた人は…。
「やっぱり最初は一緒のがいいかなと思ったけど、何回か(電話)かけたけどお任せにしました」
「友達と電話で話した時も同じほうがいいがかねと言ってましたけど。とにかく早く打ちたかった、少しでも1日でも早いほうがファイザーだろうが、モデルナだろうがそのほうは安心だから」
「インターネットでぱっと見たら、今月はモデルナってことで早めのほうがいいかなってことで。どちらでも早く終わればいいと思います」
1、2回目の接種と異なるワクチンを打つ「交互接種」に対して、副反応への不安などからモデルナ製ワクチンを敬遠する動きもありますが、この接種会場ではワクチンの「種類」より「スピード」を重視したという声が多く聞かれました。
一方ー。
電話「ファイザーも9日から受け付け始まっているので、ファイザーのほうがよろしいですか」
朝からひっきりなしに鳴る電話。
上市町・舟橋村のワクチン予約センターでは、9日午前9時から再びファイザー製ワクチンの予約を受け付け始めました。
電話「ファイザーということでしたら28日でしたら」
上市町・舟橋村新型コロナワクチン予約センター山瀬徹也さん
「9時から公開してすでに2月28日が徐々に埋まってきているような状況ですので、モデルナよりファイザーっていう方が9日電話してこられて、ここ(ファイザー)が埋まるまでは2月4週目のモデルナ枠はなかなか埋まらないのかなって感じはあるんですけど。モデルナを事前の枠が埋まってからファイザーを案内したい思いはあったんですけど、なかなかそうなると今ファイザー打ちたい方々がどんどん後回しになってしまうので」
3回目の接種を進めるため、ファイザーの予約枠を公開しましたが、今回の枠が埋まると当面モデルナのみになるということです。
「国での交互接種等も認められていますし、1、2回目よりワクチンの量も減っていると伝えてはいるんですけど、中にはモデルナ打ちたくないと言われる方も多くいまして、それでファイザーを予約できるようになるまで待ちますという方も結構おられるような状況ですね」(予約センター・山瀬さん)
上市町・舟橋村では、国の資料などをもとに、3回目がモデルナでも十分な免疫が得られるなど交互接種の安全性と効果を呼びかけています。
県内では1、2回目の接種は89%がファイザーで、残り11%がモデルナでした。
一方、3回目については、4月上旬分まででファイザーが45%、モデルナが55%です。
今後も「交互接種」は増えていくと見られますが、3回目接種の促進には「交互接種」への不安や疑問の解消が一つのカギになります。
3回目接種進まず対象者の約20%どまり 自治体の準備追いつかず
新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受けた人は、今月までに対象となっている人のうち、およそ20%にとどまっています。
オミクロン株の感染拡大を受けて厚生労働省は3回目の接種の前倒しを進めていて、今月末までの対象者は医療従事者がおよそ576万人、高齢者がおよそ650万人、64歳以下の一般の人がおよそ244万人で合わせておよそ1470万人となっています。
ワクチン接種記録システムの集計によりますと、25日までに3回目の接種を受けた人は289万2327人で、対象の19.7%にとどまっています。
厚生労働省は接種を前倒す方針を示したのが先月で、始めるのが遅かったことや、接種券が住民に届いていないなど、自治体の接種体制の準備が追いついていないことが背景にあるとしています。
また、実際には接種をしていても、ワクチン接種記録システムへの登録が遅れているケースもあるのではないかとしています。
厚生労働省は、交互接種を希望する人が少ないと接種が遅れるおそれがあるとして交互接種の有効性や安全性の周知に力を入れていきたいとしています。
→https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220126/k10013451761000.html
高齢者施設の36%に陽性者や濃厚接触者 3回目接種進まず
全国老人福祉施設協議会(東京都千代田区)など3団体は10日、高齢者施設を対象にした新型コロナウイルスに関するアンケート結果を公表した。回答した施設の36%で、施設内にコロナ陽性者や濃厚接触者の入居者、職員がいることが明らかになった。
アンケートは今月3~9日にインターネットで実施。特別養護老人ホームや老人保健施設など5829施設が回答した。回答時点で「陽性の入居者や職員がいる」が16%、「職員に濃厚接触者がいる」が20%だった。
また入居者と職員のコロナワクチンの3回目接種について、「開始していない」「完了していない」と答えた施設は計44%だった。接種が進まない理由として、「追加接種のワクチンが今後届くため」(27%)▽「(入居者と職員の)接種券がそろってから対応しようと考えていたため」(24%)――が多かった。
記者会見した全国老人保健施設協会の東憲太郎会長は「自治体と施設との連携がうまくいっていない。接種券がなくても接種を受けられると、自治体は施設に積極的に呼びかけてほしい」と訴えた。また東会長は現在は6カ月となっている高齢者の接種間隔について「5カ月などに短縮し、一刻も早く打てるようにしてほしい」と要望した。【石田奈津子】
→https://mainichi.jp/articles/20220210/k00/00m/040/296000c
ワクチン3回目の接種率、東京23区では目黒18.3%、足立5.9%…何が違う?各区の工夫は?
◆日ごろ使う「イオン」で集団接種
→https://www.tokyo-np.co.jp/article/159572
遅れに遅れる「3回目」ワクチン接種、政府の計画達成難しく 接種率2.1%で先進国最下位
◆岸田首相「まさにこれからだ」
→https://www.tokyo-np.co.jp/article/156365
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