欧米などで感染が相次ぐサル痘について、厚生労働省は特定の医療従事者など接触リスクの高い人に天然痘ワクチンの接種を検討しています。

 厚労省は国内の対策に関する専門家部会を初めて開き、サル痘に有効とされている天然痘ワクチンを必要に応じて接触リスクの高い人に接種することを検討していると明らかにしました。

 想定される対象は、入院患者を担当する医療従事者や保健所の職員などです。

 また、新宿区の国立国際医療研究センターにすでに設けられている治療薬を投与する臨床研究の体制を厚労省は、関東圏以外にも広げたい考えです。

 サル痘は、27日時点で50の国と地域で3400人を超える患者が確認されています。