全国旅行支援の補助金 国の支給遅れ 業者立て替え、経営者「経営圧迫し本末転倒」
国の対応が遅すぎるのと書類審査項目の多いことがネック
旅行需要喚起策「全国旅行支援(おきなわ彩発見NEXT)」で、旅行社が立て替えた補助金の国からの支給が遅れている。受け取りには宿泊・旅行証明書類などの確認が必要。提出書類の不備で受理してもらえないケースがあるほか、全国で膨大な数の申請があるため、事務を担う全国旅行支援統一窓口(東京)で手続きが滞っている可能性もある。
県内大手旅行社では数億円規模を立て替えている所もある。経営者からは「支援策のはずだが、逆に旅行社の経営を圧迫していて本末転倒だ」との声が上がる。(政経部・又吉朝香)
おきなわ彩発見NEXTの予算は315億円。事業は10月11日に始まった。県内の64旅行社が商品を販売しており、11月16日時点で約63億円分の利用があった。飛行機など移動手段が付くプランは1人1泊につき最大8千円、それ以外だと5千円を国が補助する。
旅行社は宿泊日やホテルなどのデータを書類にまとめ、東京の統一窓口に送付する。窓口で書類を確認した後、おきなわ彩発見NEXT事務局が再度チェックし旅行社に立て替え金を支払う流れだが、統一窓口で手続きが止まっているという。
彩発見NEXT事務局の担当者によると、書類の不備がある場合は再提出しなければならず、ほとんどの旅行社が統一窓口からの承認を待っている。
旅行社は旅行商品を販売すればするほど立て替え金が増え、負担が大きくなっている。
本島南部の旅行社は補助金がまだ一度も支払われておらず、約800万円立て替えている。代表は「お客さんに頭を下げて割り引きせずに全額支払ってもらい、国から補助金を支給された後に割引分を返金すると説明している」と経営の逼迫(ひっぱく)状況を説明する。「経済を良くするため、旅行社が犠牲になっている。いつ支払われるかさえも不透明だ」と訴えた。
沖縄ツーリスト(那覇市、東良和会長)も同様に10月分すら支払われておらず、数億円規模を立て替えている。担当者は「申請書類もチェック項目が多く、現場の負担は大きい。予約が増えるほど立て替えの額が大きくなるので恐ろしい」とこぼした。
マイコメント
官僚の作る書類というのはどれを見ても細かい詳細事項が多く、さらにチェックも多い。
これをひとつでも間違うと再提出になり、あやふやな場合は書類が返却される。そのため
提出する業者も大変でチェックする観光庁も大変です。
どうして簡略化出来ないかと言うと、それが官僚の嵯峨なんだろう。
ともかく難しい文面を並べて書くのが優秀な文章とされているからです。
だから、今後も簡略化されることはないので時間がかかることは間違いないだろうと思います。
いくら、こうした指摘をしても簡略化出来ないんですからね。
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