ぴょんぴょんの「水素自動車の未来」 ~NWOのためのEV車、顧客と従業員のための水素自動車

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トヨタのEV化戦略 エネルギー

ぴょんぴょんの「水素自動車の未来」 ~NWOのためのEV車、顧客と従業員のための水素自動車

EVが普及するより水素自動車が先

 先日の「冬の日のEV車」について、泰子さまからコメントをいただきました。

 泰子さまも似たような動画を追っておられるとのことで、トヨタに関する動画をたくさんご紹介いただきましたが、これまであえて「トヨタの水素自動車」を見て見ぬふりをしてきた私は、目がまんまるになりました。

 もしかして、希望の光は日本にある???

(ぴょんぴょん)

ぴょんぴょんの「水素自動車の未来」 ~NWOのためのEV車、顧客と従業員のための水素自動車


まさかのトヨタが「反グローバリスト的」?


てえへんだ、てえへんだ!!

どした、どした〜 
って、ほんとにどうしたの?

おれたち、こないだ、 電気自動車(EV)のことしゃべったろ?
あれ読んで、パータさんからコメントが来たのよ。


うわあ〜い! なんて、なんて??

あんときのおれたちは、クルマの未来について、けっこう悲観的だったろ?

そうだね、2030年代にガソリン車の新車販売がなくなる頃は、クルマ本体も電気代も高くなりすぎて、EV車はぼくたちの手の届かない存在になっていて、世界経済フォーラムの言うように「あなたは車も持たずに幸せに」ならないって話だった。

それそれ。
それに対して、反対意見を述べるBMWのCEOオリバー・ジプセ氏の話も出たな。

うんうん、こんなこと言ってたね。
〈政治主導で、内燃エンジン車が無理やり禁止される流れには賛成できない。
内燃エンジン車が廃止されたら、「値ごろなクルマ」が消えて、金持ちしかクルマを持てなくなる、としたらそれは極めて危険だ。BMWは、内燃エンジン車生産終了の日程は設けていない〉って、カッコよかったよね!

うん、カッコよかった。
だが、実はもっと身近に、もっと前から、もっとカッコいい発言をしていた自動車会社の社長がいたのよ。

ええ?!

それを、パータさんが教えてくれたんだ。
「内部留保が多くて嫌われるトヨタですが、もしかしたら、今の社長、次期社長は、反グローバリスト的であり、日本を支える産業、就業者のことをちゃんと考えている人々なのではないかと思うようになりました。」

まさか、まさかのトヨタが、「反グローバリスト的」って?

そう! あのマーク! 1つ目に角だよ! ツノ!!
何を意味しているか、明らかじゃん。


 

Wikimedia_Commons[Public Domain]


ってゆうか、社長なんて、みんな世界経済フォーラムに支配されてるとばかり。

うん、おれも同じイメージで見てた。
だが・・・トヨタの豊田章男社長は、カーボンニュートラルに伴う自動車業界の変化について、「自動車の愛用者を誰一人取り残したくない、自分のクルマに乗れなくなって、不便になったら困る、という視点から発信してきた」って言うんだよ。YouTube

へえ? ぼくたちの不安をわかってくださってる。

また、「敵は炭素であり、内燃機関ではない」「今することを今やろう、国それぞれの道筋がある」と言ってバッシングを受けた、とも。
YouTube

 

Author:Moto@Club4AG[CC BY]
「『敵は炭素であって、内燃機関ではない』という当たり前のことを言って、バッシングを受けました。
そんな中コツコツと、そういう規制が出ようが、何をしようが、自分以外の誰かのためにやっていた社員がたくさんいたのも事実なんですよ。
(中略)
誰かのためにカーボンニュートラルを実現しようと思っていたなら、努力、行動すると、時間はかかるけれども、見る人は見ているなと感じた2022年だったと思います。
今やっている仕事とか、コロナで閉塞感を感じて、孤独を感じ、いろいろなことを感じているみなさんだと思います。
ですけども、お天道様は見てるんですよ。かならず、サイレントマジョリティーはいます。ですから、自分以外の誰かのためにこれは役立つと、ご自身が信じているなら、やり続けてください。」

(豊田章男氏のことば  YouTube 4:54〜)

(続きはこちらから)

なんと!「お天道様は見てるんですよ」!!

そこ、パータさんも指摘してた。

なんか、目頭が熱くなった、すごい勇気もらった感じ。
あのトヨタの社長が、こんなことを言う人だったなんて。

だが、こんないいこと言ってて、叩かれるんだぞ?
世の中、どうなってんだ?
トヨタの社長に、〈ふつうのことが言えない、だれかに同調しないと対立でやられてしまう〉なんて言わせる社会、おかしいぞ。(YouTube

コロナワクチンもそうだしね。
だけどぼくも、正直、お米を犠牲にしてまで守られてきた自動車業界は敵だと思ってた。
そこのトップは、世界経済フォーラムの言いなりだと思ってた。
まさかこんな人もいたとは、ビックリだよ。

たしかこの人、豊田家のボンボンだったよね。

御曹司ではあるが、ボンボンではない。
変態パワーでトヨタを変えてしまったヤバい男の物語。〜豊田章男〜」を参考にすると、
トヨタに入社するまでは「叱られたことがなかった」という彼は、入社後、あらゆる部署で叱られまくって、叩き上げられた。
そして、旧態依然の役員らにおじけづくことなく、我が道を歩みながら、実績を上げてきた。
人呼んで、「豊田家の変異種」。

へえ! そんな人がよくトヨタの社長になれたね。

そもそも彼が社長になったのは、リーマンショックでトヨタの経営が傾いた時だった。
経営陣は、社長の首をすげ替えることで、責任追求を回避しようとした。
そこで「捨て駒」に選ばれたのが、彼、豊田章男氏。

「ヤツに全責任を背負わせ、二世のボンボンがやらかしたことにして辞任させる」というシナリオだったのよ。

へええ?!
でも、今もまだ社長をやってるよ。

そういうワルな役員らを抑え込むだけの、実力があったってことだ。

トヨタ本社
Author:kanesue[CC BY]


水素自動車は顧客に提供する選択肢の一つに過ぎない


ふうん、やり手なんだね。
そんなやり手でも、トヨタはEV車で世界から完全に出遅れてるって聞くけど?

だれだ? そんなウソをばら撒いてるヤツは?
ちっとも、出遅れてなんかいない。
どころか、トヨタはEV車に固執せず、他の選択肢も広げている。

でも、去年の10月、EUは〈2035年に欧州で販売される乗用車と小型商用車の100%を燃料電池車(ZEV)にする〉ことにしたんだよ。
つまり、トヨタお得意のハイブリッドも、プラグインハイブリッドもダメ。
結局、エンジン車はダメになって、電池で走るクルマだけがOKって言ってるんだよ。

それ、「あまりにも露骨なトヨタ外し」だと思わんか?
「同じ土俵で戦いたくないものだから、こんなことをしたわけね。」
YouTube

そうか、脱炭素を利用して、既存の自動車業界をぶっ潰すのが目的か。

カーボンニュートラルは「つくる」「運ぶ」「使う」の全段階で達成すべきだ。
なのに、クルマに乗る側だけに強制してくるのはおかしくねえか?
しかも、EV車オンリーの選択は、火力発電中心の日本には向いてない。
走る時はCO2は出さないが、発電するために大量のCO2を出しちまう。
YouTube
さらに、電気代が上がって、EV車本体の値段も上がって、EV車だけの未来なんて、ホントに来るのか?

となると、水素自動車の出番?

たしかに、トヨタは水素自動車も開発しておるが、
トヨタ社長「これが正解です、というものがいまは見つかっていないと思います。
正解がないときに、選択肢を狭め、これがあたかも正解かのごとく持っていくやり方ではなくて、今は多くの選択肢を与え、その選択肢にどこに可能性が出てくるかわかりませんので、(政府には)ぜひともそのサポートをお願いしたい。」
YouTube

と言うことは、政府はトヨタに「EV一本に絞れ」って言ってるみたいだな。

政府は、欧米に足並みをそろえた優等生になりたいだけ。
国民のことなんか、ちょっとも考えてねえからな。
だが、トヨタ社長「トヨタはいかなる状況、いかなるニーズにもお答えし、多様な選択肢をご提供したいと思っております。どれを選ぶか、それを決めるのは私達ではなく、お客様です。」YouTube
トヨタは政府でもなく、株主でもなく、顧客の方を向いておる。

今どき、珍しい企業だね。

つまり、水素自動車は顧客に提供する選択肢の一つに過ぎない。
水素エンジン車と、水素とモーターで走る燃料電池車(FCV)からなる水素自動車、そして従来のハイブリッドに加えてプラグインハイブリッド、電気自動車(EV)など複数の選択肢をトヨタは用意している。


カーボンニュートラルに取り組むにあたっての敵は、エンジンではなく炭素


へえ! そんなにいっぱい用意されてるんだ。
日本はカーボンニュートラルが一番遅れているから、がんばらないとね。

アホ! これを見ろ。

YouTube

あれ? 日本はクルマのCO2排出量が一番少ないよ。

その通り。
もともと日本は、ハイブリッドでCO2を23%下げておる。
つまり、日本は世界一、クルマのCO2排出量を削減しておるのよ。

YouTube

意外だ!? 
何も焦ってEV車に乗り換えなくても、今のままでいいじゃん?
なのに、ホンダは「2040年までに電気自動車(EV) と水素とモーターで走る燃料電池車(FCV)の販売比率を全世界で100%にする」って宣言して、エンジンを捨てちゃったよ。

 

Wikimedia_Commons[Public Domain]


だが、トヨタはエンジンを捨てない。
カーボンニュートラルは、「エンジン車を捨てろ」という意味ではない。
トヨタ社長「カーボンニュートラルに取り組むにあたっての敵は、炭素です。決して内燃機関(エンジン)ではないと思います。『内燃機関をやめさせましょう』ということを、盛んにおっしゃる方が多いんですが、敵は炭素。
YouTube

たしかに、敵はエンジンじゃない。

トヨタ社長「欧米などの自動車メーカーは、エンジンを使わずにモーターで動く電気自動車でカーボンニュートラルを目指しているが、トヨタは電気自動車だけでなく複数の選択肢でアプローチしている。その一つが水素エンジンだ。」(YouTube

水素なら燃やしても水になるだけで、CO2は出さない。


そして何よりもトヨタ社長には、これまでのトヨタを支えてきたエンジン部門のノウハウ、技術者、工場を活かしたいという気持ちが大きい。
トヨタ社長「特に日本の自動車産業は非常に技術力が高いと思っているので、そういった人たちの知恵や経験を活かすことができる。」
YouTube

電気自動車になったら、そういう人たちは切り捨てられる。
エンジンを残すのは、トヨタの雇用を守るためでもあるんだ。

その通り!
社長は、株主でも、政府でもなく、顧客と従業員の方を向いている。
そういう姿勢が、会社として好ましいと思うぞ。

なるほどね、トヨタが築き上げてきた、技術、資産、人材を捨てるなんてもったいない。それらを活用して、カーボンニュートラルに答える新しいクルマを作りたい。
その答えが、水素エンジン車だったのか。


水素エンジンはガソリンエンジンとほとんど同じ


トヨタ社長「今あるエンジン技術を活用できる上に、エンジンならではの、走る楽しさもある。」(YouTube

たしかに!
EV車で競うF1フォーミュラ「E」を見て、ぼくもそう思った。
EV車だから、排気ガスまみれにならずにすむのはいいけど、音がぜんぜんイケてないんだよねえ〜。キュ〜ンキュ〜ンって安っぽくてさ。あの、重厚なエンジン音が聞きたいって思った。

フォーミュラ「E」
Author:KAgamemnon[CC BY-SA]

たしかに、あれはF1じゃねえ。
リモコンカーの運動会だよ。

でもさ、水素って、馬力なさそうだよね。

そんなことを言うヤツは、モリゾウ君の勇姿を見たまえ。

だれ、モリゾウって?

豊田章男社長だ!!
えええええ???!

ついに欧州で「水素エンジン車」が初走行! モリゾウに密着取材 WRC 2022 Round9ベルギー|トヨタイムズ


モリゾウ「『水素=爆発・危険』から『水素=未来』になるという共感を得るために私がハンドルを握ることにしています。」YouTube

水素自動車って、こんなにバリバリ走るんだ!
だけど、なんでモリゾウ?

専務取締役だったモリゾウは、技術部門の改善のために開発部門に放り込まれた。
が、そこは「白い巨塔」と呼ばれるほどの「ザ・縦割り社会」で、「良い車を作りたい」という彼の思いは伝わらず、最終的に行き着いたのはテストドライブ(走行試験)の現場だった。
そこでモリゾウは、「トヨタの神テストドライバー」成瀬氏の弟子になった。

YouTube

へええ! それは、いい経験をしたね。

おかげで、同じ現場の目線で会話できるようになったと言う。
さらにその運転技術を認められ、ドイツのレースに招待され
た。
だが、頭の固いトヨタ役員たちから猛反対され、正体を隠してこっそり「モリゾウ」として参戦したのよ。YouTube

モリゾウって、2005年に愛知県で開催された「愛・地球博」のマスコット「モリゾーとキッコロ」から取ったのかな。

モリゾーとキッコロ
Author:Gnsin[CC BY-SA]

モリゾウは言う。
「BEV(バッテリー式電気自動車)をやってる人たちは正しい。なんで、トヨタはBEVをやらないんだ」と言われて、「地域によって山の登り方が違う」「BEVは重要な選択肢だが、唯一の選択肢じゃない」と答えてもぜんぜん伝わらないから、「行動で見せてやる」ってんで、自分が水素自動車のハンドルを握ったそうだ。YouTube

でも、命がけだよね。

そうかな?
さっきのWRCのレースを見ても、本人が一番楽しんでるみたいよ。

うんうん!
それに、「水素エンジンはガソリンエンジンとほとんど同じ」というのは、ホントだね。YouTube
ぼくもこれまでは、「トヨタの水素自動車」をあえて横目で見て素通りしてたけど、乗ってみたくなったよ。


今後の課題 ~水素の調達方法


ただ、今後の課題は水素の調達と全固体電池の開発だな。

ちなみに、水素ってどうやって作るの?

二通りの方法がある。
一つは、化石燃料をガス化して水素を取る方法。
だがこれは、CO2の発生と処分が問題だ。

現時点でオーストラリアから輸入している液化水素は、褐炭(低品質の石炭)を燃やして水素を取り出し、発生したCO2は地中に埋めている。
YouTube

液化水素運搬船「すいそ ふろんてぃあ」
Author:Hunini[CC BY-SA]

CO2は悪者じゃないから別に発生してもかまわないけど、石炭という資源は有限だからなあ。

もう一つの方法は、水の電気分解で水素を作る。
CO2は発生しないが、電気が必要なのでコストがかかる。

う〜ん、電気がないと作れないのか〜。
ジレンマだねえ。
資源のない日本にとっては、どっちもどっちかあ。

ただ、再生可能エネルギーで発電して水素を作る方法は、試されている。
例えば、大分県では地熱発電で水素を作っている。

YouTube
パータさんの情報によると、富山県では苛性ソーダの工場から発生する副産物の水素を利用している。また富山では世界で初めてアルミ廃棄物から水素を製造する装置を開発した会社もある。YouTube

地産地消が理想的だね。

さらに、タイでは、養鶏場のトリの糞尿から出るメタンガスを使って、水素を取り出している。


へえ、水素っていろんなものから取れるんだね。
水素自動車とEV、どっちがいいと思う?

充電・充填時間で、水素自動車に一本!
EVは急速充電でも40〜60分かかるが、水素の充填時間はなんと約3分。

YouTube

ほとんど、ガソリンと変わらない!

ただ、水素は気体の状態より、液化水素の方が3倍は航続距離が伸びる。
現在のところ、液化水素は輸入に限られるが、将来的には液化水素の需要が高まるだろう。

それが、地産地消で作れるようになったら、水素自動車は万全だね。

最後に、モリゾウの名言を紹介しよう。
「数ある工業製品の中で、『愛』がつく工業製品て、自動車なんですよ。愛車と言ってもらうことは、自然とそう呼んでいただいているというのは、エモーショナルな関係が、クルマと人にはあるんじゃないかなと思います。クルマとは『愛』を宿す工業製品である。
だからこそトヨタは世界中のお客様に、できるだけ多くの選択肢を準備したいと考えております。YouTube

クルマ会社の社長から、「愛」という文字が飛び出すとは思わなかったよ。

では今度こそ、パータさんが切り取ってくれた言葉で閉めよう。
「(トヨタの)目線の先にあるのは、もはや『トヨタ』だけでなく『日本』、そして『世界』『地球』なのかもしれない。」
東洋経済ONLINE

ぼくは、モリゾウ社長のこの言葉をもう一回聞きたい。
「ですけども、お天道様は見てるんですよ。かならず、サイレントマジョリティーはいます。ですから、自分以外の誰かのためにこれは役立つと、ご自身が信じているなら、やり続けてください。」(YouTube

Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

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