アメリカで異常な件数で相次ぐ「列車の脱線事故」。今週だけで3回の事故が発生。どれも原因は不明
「偶然」の域を完全に超えた脱線事故数
昨年から今年にかけて、アメリカで食糧関係施設の不可解な爆発、火災などの事故が相次ぎました。
・食料施設への不可解な攻撃が「世界中で起きている」ことが各国報道で判明
In Deep 2022年5月1日
そして、今年のアメリカで相次いでいるのが「列車の脱線事故」です。
この増え方が過去と比較して尋常ではないことは、米ブルームバーグが集計した以下のグラフでわかります。オレンジ色のラインが「脱線事故の数」を示しています。
2013年から2023年3月末までの米国の列車事故数の推移 (オレンジが脱線)
Bloomberg, ZeroHedge
過去 10年で比較になる年がないほどのペースで脱線事故が増えているのです。
状況は加速しているようで、今週、アメリカでは、ビッバーグ、アラバマ、そして、メイン州と、数日の間に 3件の列車脱線事故が立て続けに起きたと報じられています。すべて「原因は不明」です。
もちろん、この中には、通常の事故も含まれているだろうとはいえ、先ほどのグラフで示されていますように、アメリカでの列車の脱線事故の増え方は、すでに通常の推移ではなく、何らかの「人為」が加わっていると考えるのが妥当かと思われます。
なお、メイン州で事故が起きた路線は、カナダ、米国、メキシコを結ぶ唯一の単線鉄道だそうです。
最新のメイン州の脱線事故について、英デイリーメールの記事をご紹介いたします。
メイン州で危険物を運ぶ貨物列車が脱線した後、住民たちは「現場に近づかないように」警告された – これはアメリカで今週 3回目の事故となる
Residents warned to ‘stay clear’ after freight train carrying hazardous materials derails in Maine – in THIRD crash this week
Daily Mail 2023/04/16
4月15日、米メイン州でカナディアン・パシフィック社の貨物列車が脱線し、火災が発生したことにより鉄道職員 3人が軽傷を負った。
メイン州の森林局は声明で、「材木や電気配線を運んでいた合計 3台の機関車と 6台の鉄道車両が森林地帯で脱線した。発火により、小さな森林火災が発生した」と述べた。
危険物を輸送する追加の鉄道車両は脱線しなかったと述べ、これらの危険物は漏れたり発火したりする「危険はない」と付け加えた。
カナディアン・パシフィック社は声明で、列車が「線路の流出」に遭遇したときに脱線が発生したと述べた。 溶けた氷と破片の蓄積によって引き起こされた可能性があるという。
その日の早い段階で、ロックウッド市の消防救助隊は、脱線の写真を フェイスブックページに投稿し、住民たちに「近づかないように」と呼びかけた。
ピッツバーグとアラバマでの脱線事故に続いて、今週 3回目の事故だった。
カナディアン・パシフィック社カンザスシティの通信担当ディレクターも脱線したことを確認し、列車の貨物の危険要素は火災に関与していないと述べた。
「私たちの緊急対応チームと危険物の専門家たちが対応し、状況の完全な評価を引き続き行っています」と通信担当ディレクターは声明で述べた。「住民の方々が避難する必要はなく、公共の安全への脅威もありません」
カナディアン・パシフィック社のこの鉄道路線は、カナダ、米国、メキシコを結ぶ最初で唯一の単線鉄道だ。
今回の脱線は、鉄道業界を襲った最新のものだ。オハイオ州とミネソタ州で最近発生した危険な化学物質を含む列車の脱線により、住民たちが避難を促された後、連邦規制当局と議会のメンバーは、脱線を防ぐためにより多くのことを行うよう鉄道に要請している。
今週初め、アラバマ州ジャスパーで、北大西洋南方列車の 11台の車両が脱線した。
当局によると、この脱線は、ピッツバーグでノーフォーク・サザン社の列車 5台が脱線したわずか数時間後に発生したという。
脱線の原因は不明だ。
コメント