自然派整体サロン「ぬくもりの糸」伊藤智彰氏の講演「香害について・in 水俣市」から [前編]

[伊藤智彰氏について]
日本で一番お金持ちの村と言われる愛知県の「飛島村」に住んでいる。そこで「ぬくもりの糸」という整体のサロンを営んでいる。その自宅兼サロンを2021年に建てる時にいろいろ工夫をして「電磁波、水、空気」にこだわったものにした。
なぜ電磁波か？
整体をするうちに「人間ってこんなに電磁波に影響を受けるのか」と気づいた。電磁波によって「凝っている」人が多かった。そこで、わざわざ来店してもらって整体をしなくても家の改善をすると体調が良くなった。

伊藤氏の特徴
・昔から匂いに敏感だった。匂いに過敏だったが弱いわけではなく耐えられる。整体師として働く中で、その人が放つ不調の匂いがなんとなくわかるようになった。例えば、風邪を引く前の人の匂いがわかる。

・人体に有害であろう電磁波は体感でわかる（太陽光は人体に良い電磁波）。
人間が本来持っている五感を生かした整体をしている。現代人の閉じてしまった五感を取り戻して、いいものを選択できるようになることを目指して仕事をしている。


[香害について]（17:15）
香害は、柔軟剤、合成製剤、除菌消臭スプレー、芳香剤、制汗剤など香りのある製品によってめまい、だるさ、目や喉の痛み、せき、頭痛などの健康被害を受けること。
香りの好き嫌いという問題ではない。
自然に分解されない製品が増え、環境の汚染を招く「公害」も引き起こしている。
軽症者も含め日本に1000万人程度、悩む人がいるようだ。重症な人は家から出られないほどだが、「匂い」については「くさい」と伝えにくいために解決に繋がりにくい。

具体的には、
１）健康被害　
香りつきの製品に使われる物質の約半分以上は人体に有害。
柔軟剤のマイクロカプセルは肺にまで入り込み、せき・喘息の慢性症状につながっている。患者さんに柔軟剤を止めてもらうと改善する。柔軟剤や香りつき合成洗剤を使う人の肺は弱っていることがわかる。

２）空気汚染
マイクロカプセルは１キャップに1億個入っている。これらは自然分解しない。10年20年経っても香ってくる。
水俣市は匂わないが、名古屋市では車から降りた途端にずっと匂う。
ホテルや飲食店の椅子、ベッドなどは根強く匂う。別府のあるホテルは「香害お断り」のところがあった。経営は大変だと思うが、こういうホテルが増えると良い。外出によって自分に付着したマイクロカプセルが、サロンでお客さまに移ることもあるので、帰宅すると必ず衣服を洗濯する。

３）水質汚染
マイクロカプセルの８０％は下水処理場でも完全に分解されずに河川、海へ流れる。除去するのは至難の業。下水処理場は、これほど細かい物質を処理するように想定されていない。魚介への影響はやがてそれを食べる人への影響になる。
天然塩の80％は、マイクロカプセルの一部であるマイクロプラスチックに汚染されている。また、日本人の約8割の血液からマイクロプラスティックが検出される。体の中で分解できない。

国内で使用されている香料のほとんどが石油由来の「合成香料」で、天然香料は希少で高価なため、ごくわずかしかない。「合成香料」は100種類もの化学物質をブレンドして作られている。天然香料と謳っている商品でも毒性のある有機溶剤で香り成分を抽出する場合もある。

伊藤氏個人の感覚による、香りの強さランキング（51:26〜）
５位　整髪料
４位　芳香剤　
３位　合成洗剤
２位　柔軟剤
そして、、
ダントツ１位は、コロナワクチン
この話は、どうしてもせざるを得ない。ワクチンを打った時の香りがすごく強い。ものすごくしつこいと言われる柔軟剤の比ではなく強い。
2020年、つまりコロナが始まる前までは、自分は香害について訴えたことがなかった。
（後編に続く、、）