発酵性食品を食べている人はワクチン被害が少ない!
TwitterでDOGGIE先生がナットウキナーゼについて岡山大学の研究について
tweetされていました。
こちらのページですね⬇
納豆に関する部分だけ抜き出して要約してみました⬇
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納豆の健康効果について(1)
ナットウキナーゼに試験管内で優れた血栓溶解機能があることは事実ですが、本酵素は分子量約30 kDaの蛋白質なので、口から摂取して本当に効くのか、また納豆に多く含まれるV.Kは逆に血液凝固因子の活性化に必要な物質なので血栓溶解と血液凝固とのバランスはどうなんだろう?
まずナットウキナーゼを口から摂取して本当に効くのか、という点ですが、医療系の方は血栓溶解剤としてかつてよく使用されていたウロキナーゼ(分子量54 kDa)は注射薬で、経口薬がないので経口では効かないだろう、と考えるのではないでしょうか。
この疑問に対し2009年のNutr Resには、台湾の健常者や患者45名を対象にオープン試験が行われており2,000 FU(FUはフィブリン分解ユニット)のナットウキナーゼの2か月服用でフィブリノーゲン、factor VII, VIIIの血漿中レベルが7~20%低下すると報告されています。
また2015年のSci Repには、日本人を対象としたプラセボ対照二重盲検クロスオーバー試験の結果が発表されています。これによると2,000 FUのナットウキナーゼ含有カプセルを単回投与した健常若年成人12名の採血結果では、抗凝固・フィブリン溶解を有意に亢進することが示されています。他の臨床研究でも4,000 FUを服用した健常者7名では対象者の殆どで血小板凝集抑制が確認されているようです。
納豆の健康効果について(2)
2009年、2015年の臨床研究で用いられた2,000 FUは、納豆70~100 gに相当する量とされています。市販の納豆は1パック40~50 gなので、最低でも1回に2パックは食べないと臨床研究に使用されたと同程度のナットウキナーゼは摂取できません。
またV.Kの血液凝固への役割にも触れられず、ひきわり納豆の方がV.Kが多いので骨粗鬆症の予防には良いとのお話でした。
ちなみに2001年のNutrition誌には納豆摂取量と日本人女性の股関節骨折リスクの関係をみた研究結果が掲載されています。これによると、納豆をよく食べる東日本の女性は、あまり食べない西日本の女性よりも血中V.K2濃度(納豆の摂取量に依存して高くなる)がかなり高く45都道府県では、家庭あたりの納豆への支出が少ない県ほど股関節骨折が多く、支出の多い県ほど少ないという逆相関関係がみられるそうです。
V.K欠乏症は、正常な血液凝固が障害され出血傾向になりますが、過剰摂取しても血液が固まり易くなるとは考えられていません。
ただ近年V.Kには血液凝固や骨代謝以外にも様々な有益な機能があることが分かってきています。
注意すべき点は、2015年の研究などで使用されるナットウキナーゼはV.Kを除去した製品(納豆を食べられない血栓防止薬ワルファリンを飲んでいる人でも飲めるようにとの配慮と思われます)ですから、納豆をそのまま食べるのとは健康効果が異なると考えられます。
納豆の健康効果について(3)
1995年のBiol Pharm Bullではラットに経口投与したナットウキナーゼは、消化管から吸収されると報告されています。
ただ同じ研究者らが2011年のBiol Pharm Bullに発表している論文では、未消化で吸収されるナットウキナーゼに加えて、消化物として吸収されたペプチド断片等の薬理作用の可能性についても言及しています。
ヒトで、経口投与したナットウキナーゼが消化管から吸収されて血液中で作用を発揮している、という明確な根拠は未だないと言えますが、どうして経口投与で効果があるのかは、実に興味深いところです。
納豆の健康効果について(4)
ナットウキナーゼには実は、血圧降下作用も知られています。
2008年のHypertens Resには、血圧が高い韓国人成人86名でプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験が行われた結果が報告されています。
2,000 FUのナットウキナーゼ含有カプセルの8週間投与で収縮期・拡張期血圧(血圧の上と下)のいずれも有意に減少しています。
2016年のIntegr Blood Press Controlでは、北米で行われたプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験の結果が報告されています。
こちらも血圧が高い79名(米国在住54名、カナダ在住25名)の成人に同じ量のサプリを8週間投与しています。
その結果、拡張期血圧は有意に低下、収縮期も低下する傾向を認めましたが、興味深いことに男性では効果が高いのに対し、女性ではなぜか効果が低いという結果でした。
納豆の健康効果について(5)
V.Kを除去したサプリメントでナットウキナーゼを摂取するというのではなく、V.Kを多く含んだままの「納豆」という食品の形で食べた場合、血栓が関係する心血管疾患(CVD)が減るのか、という最も知りたい話題について見てみたいと思います。それには疫学研究の結果が参考になります。
2017年のAm J Clin Nutrに岐阜県高山市で行われた疫学研究の結果が報告されています。高山研究は1992年に始まった35歳以上の方を対象に追跡した3万人規模の研究で、調査期間内に1,678名のCVDによる死亡(うち脳卒中677名と虚血性心疾患308名を含む)があったそうです。
解析の結果、納豆を最も多く摂取していた群は、最も少なく摂取していた群に比べて25%のCVD死のリスク低下があり、特に男性の脳梗塞では33%のリスク低下であったと報告されています。
むろん研究開始当時の食生活を16年間継続していたことが前提ですし、疫学研究宜しく納豆以外の大豆食品の影響も否定することはできないと研究者らは述べています。
私見ですが、納豆を最も多く摂取していた群は、最も少なく摂取していた群に比べて女性の割合が有意に高く、そのためか現在の喫煙者やアルコール摂取量が有意に少ないこと、逆に多価不飽和脂肪酸の摂取量や野菜の摂取量が有意に高いことなどは、統計の専門家からは怒られてしまうかもしれませんが、多変量解析がなされているとはいえ本当に結果に影響していないのだろうかという点が多少気になるところではあります。また、納豆を最も多く摂取していた群が平均どのくらいの納豆を摂取していたかについては、熱量で調整されているため本論文からは容易に読み取ることができない点も少し残念です。
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納豆は発酵食品なので毎日食べても良い大豆製品です。
分子栄養学的にも以前から患者さんに積極的に勧めてきた食品の一つ。
今回、ワクチン後遺症の治療成分として注目を浴びましたが、やはり納豆には以前から言われていたように
・血栓溶解機能
・血小板凝集抑制
・骨粗鬆症の予防
・血圧降下作用
・心血管疾患による死亡リスクを下げる
と言った作用があるようですね。
スパイクタンパク関係なく毎日摂って欲しい食品です。
西日本では納豆が苦手な人が多いとか。
私は納豆大好きなので毎日食べようと思います。
苦手な人はサプリメントで手軽に補うと良いでしょう。
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