住民税非課税世帯へ給付金、政府の総合経済対策に明記…「103万円の壁」に原案は言及せず
今後国民民主と協議するため原案には言及されなかった。先行きは不透明でこのままで終わる可能性も・・・。
政府が月内に取りまとめる総合経済対策の原案が判明した。賃金や所得の増加に向けた経済成長や物価高への対応などが柱で、AI(人工知能)・半導体分野への10兆円以上の支援や、住民税非課税世帯への給付金支給などを明記した。
【図】一目でわかる第2次石破内閣、経済政策の論点
原案では、〈1〉日本経済・地方経済の成長〈2〉物価高の克服〈3〉国民の安心・安全の確保――の3本柱を掲げた。経済成長については、複数年度かけて補助や金融支援などで10兆円以上の公的支援を行う「AI・半導体産業基盤強化フレーム」の策定を明記。これにより、今後10年で50兆円を超えるAI・半導体分野の官民投資を誘発するとした。最低賃金を2020年代に全国平均1500円とする目標達成に向け、政労使の意見交換の早期開催も掲げた。
住民税非課税世帯への給付金支給は、子育て世帯への子どもの人数に応じた加算を盛り込んだ。10月末で終了した電気・ガス料金の負担軽減策についても早期再開で調整する方向だ。
安心・安全確保では、避難所の環境改善や地域の防犯力強化支援などの「闇バイト」対策を盛り込んだ。
国民民主党が求める「103万円の壁」の見直しなどについては、今後同党と具体策を協議するため、原案での言及はなかった。
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