米国加工肉業者、約4500トンの肉を回収 食中毒菌リステリア汚染の恐れ

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リステリア菌 世界の出来事

米国加工肉業者、約4500トンの肉を回収 食中毒菌リステリア汚染の恐れ

今年7月以降59人が入院、10人が死亡

 (CNN) 米農務省は9日、調理済み肉・鶏肉製品の製造業者ブルースパックが食中毒菌のリステリアによる汚染の可能性があるとして4490トン以上の製品を回収したと発表した。

 回収された多数の製品は、全国のレストランや施設に流通している。農務省によると、影響を受けた製品は、「店頭や消費者の冷蔵庫や冷凍庫にある」、または飲食店などの施設が入手可能な調理済み製品に使用されていた可能性がある。

 米農務省の食品安全検査局は、完成した鶏肉製品の定期検査中にこの問題を発見。ブルースパックの調理済み鶏肉がリステリアの発生源であると特定された。6月19日から10月8日までに製造された他の調理済み肉・鶏肉製品にも影響を及ぼした可能性がある。

 リステリアは、米国で食中毒による死因の3位であるリステリア症を引き起こす。症状には、発熱、筋肉痛、疲労などがあり、頭痛や発作を引き起こすこともある。高齢者、妊婦、免疫力が弱っている人々は重篤化するリスクがある。

 農務省によると、これまでのところ、これらの製品の摂取による有害反応の報告は確認されていない。しかし、病気と感染を関連付けるには通常数週間かかるうえ、リステリア感染の症状が出るまでには最長10週間かかることもある。

 今回の回収は過去10年以上で米国最大規模。米国では別の企業が回収した調理済み肉に関連してリステリア感染が流行しており、疾病対策センター(CDC)が今年7月に調査を開始して以降、59人が入院、10人が死亡している。

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