卵を多く食べると、アルツハイマー病を発症するリスクが ほぼ50%減少する可能性がある。
神経伝達物質であるアセチルコリンが卵に含まれているコリンで作られることから・・・。
卵を多く食べると、アルツハイマー病を発症するリスクが
ほぼ50%減少する可能性がある。
また、女性の場合、卵は高齢による認知機能の変化を緩和する可能性がある。
2つの新しい研究がこれらのことを示唆している。
1つの研究では、4年間にわたって、卵を多く摂取した女性ほど
言語流暢性の低下が少ない傾向が見られ、
特に週に5個以上の卵を摂取した女性に
最も大きな効果がみられた。
しかし、男性では、卵の摂取量と認知機能の変化との関連性は観察されなかった。
別の研究では、週に2個以上の卵を食べた場合、
約7年間の追跡期間におけるアルツハイマー病リスクが47%減少したことが分かった。
しかし、それだけではない。
研究期間中に死亡した参加者の脳サンプルを分析したところ、
1週間に1個以上の卵を摂取すると、
アルツハイマー病の病理学的診断を受ける可能性が最大49%減少することが
明らかになった。
これは、プラークや神経原線維変化の数が少ないことによって示される。
これらの効果は、メチル化の前駆体として
エピジェネティクスに全体的に影響を与え、
神経伝達物質のアセチルコリンの生成に役割を果たす
必須栄養素であるコリンによるものである可能性が高い。
コリンはまた、細胞内輸送を制御する
細胞膜の重要な構成要素であるホスファチジルコリンにも変換される。
コリンは文字通り、私たちの脳や細胞を構成する物質である。
卵がアルツハイマー病のリスクを軽減する効果の40%は、
コリンの摂取によって直接的に媒介されており、
脳の健康と神経変性疾患の負担軽減にとって
この栄養素が極めて重要であることを示している。
卵はコリンが豊富であるだけでなく、
オメガ3脂肪酸や、脳に良いことで知られる
カロテノイドのルテインやゼアキサンチンも豊富に含んでいる。
参照した研究
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