スイス当局がイスラエル戦争犯罪容疑者の捜査を開始

イスラエル軍兵士は、ガザ地区内で犯した数多くの人道に対する罪により、世界中の裁判所で多数の刑事告訴に直面している。

ヒンド・ラジャブ財団（HRF）は 2月5日、NGO が刑事告訴したことを受けて、スイス当局が「現在スイスに滞在しているイスラエルの戦争犯罪容疑者」に対する捜査を開始したと発表した。

「告発状は、ガザ地区で行われた民間人への攻撃、家屋や病院の破壊、強制移住、その他の重大な国際法違反を含む戦争犯罪や人道に対する罪に当該個人が関与していることを示す広範な証拠を提供している」と HRF は声明で述べた。

HRF は過去数カ月にわたり、大量虐殺の際にガザで従軍した二重国籍のイスラエル兵士を標的として世界中で刑事告訴を行っている。

「イスラエル人が戦争犯罪を犯しただけでなく、それを録画してソーシャルメディアに投稿し、あたかも法的枠組みを超えているかのように振る舞うなど、彼らが示した免責のレベルを目の当たりにして、私は深い衝撃を受けた…私たちの主な目標は、免責を終わらせ、これらの犯罪者に何らかの形で説明責任を負わせることだ」と HRF のディアブ・アブ・ジャジャ会長はザ・クレイドル紙の独占インタビューで語った。

HRF のこの発表は、ベルギーのブリュッセル首都圏議会の議員たちが委員会レベルで「ガザで行われた行為を大量虐殺と認定し、イスラエルに対する制裁を求める決議」を採択したことを 3月30日運動 が明らかにした数日後に行われた。

スイス連邦検察は先月、イスラエルのイサク・ヘルツォク大統領のダボス訪問中に提出された複数の告訴状を「審査中」と発表。告訴内容には「大量虐殺の扇動と人道に対する罪」を理由にヘルツォク大統領の逮捕と起訴を求める声も含まれている。

昨年 11月、国際刑事裁判所（ICC）は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ギャラント元軍司令官に対し、戦争手段としての飢餓という戦争犯罪と、ガザでの米イスラエルによる大量虐殺中に行われた殺人、迫害、その他の非人道的行為という人道に対する罪で逮捕状を発行した。