たかが数十メートルの小惑星の衝突懸念で大騒ぎ

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小惑星「2024YR4」 宇宙

たかが数十メートルの小惑星の衝突懸念で大騒ぎ

2025年7月5日の予言のせいか地球に衝突するかもしれないという話で持ち切り。

結構以前から報じられている「 2032年に小惑星が衝突する可能性がある」という話ですが、最近、その確率が 3.2%にアップしたそうです。32分の1ですね。AFPの「シティー・キラー小惑星、地球衝突確率3.2%に NASA」などの報道で示されています。

しかし、たかだか 40メートルから 90メートルの小惑星ですよ。仮に地球に衝突しても、大半は、大気圏に突入する時に爆発して分解します。影響を受けるとしても、「ひとつの市か自治体が破壊される」程度です。大地震にも満たない。

以下は彗星の事例ですが、地球に衝突した場合、どの程度の影響を受けるかのフレッド・ホイル博士の著作にある表組です。70メートル程度なら、高高度で完全に分裂する可能性のほうが高いです。


In Deep

恐ろしいのは「数キロ超の大きさの天体」です。直径 3キロを超えると、地球規模の大災害となり得ますが、数十メートルの小惑星のことで、7年前から騒ぐことはないです。

以下は最近のスペースウェザーの記事です。



小惑星 2024 YR4 最新情報

spaceweather 2025/02/19

ASTEROID 2024 YR4 UPDATE

確率が再び上昇した。小惑星 2024YR4 が2032年12月22日に地球に衝突する確率は、1週間前の 2.2%、 1月の1.3% から 2.6 % に上昇した。

現在の確率は、54日間にわたる 368回の観測に基づいている。このデータの拡大により、小惑星の軌道に関する知識が向上し、これまでのところ、衝突の確率は着実に高まっている。

それは悪い知らせだったが、良い知らせは、たとえ衝突したとしても、2024YR4が地球を滅ぼすことはないということだ。

この天体の直径は 40~ 70メートルと推定されており、 2013年にロシアを襲ったチェリャビンスク隕石のわずか数倍の大きさだ。

チェリャビンスク隕石は大気圏で爆発し、衝撃波によって窓ガラスが割れ、主に割れたガラスにより数百人が負傷した。2024YR4の推定サイズは、研究者たちに、1908年にロシアの森林をなぎ倒したツングースカ隕石をさらに思い起こさせる。爆心地にいたいとは思わないだろうが、地球は生き残るだろう。

2024YR4 のリスク プロファイルは異例だ。この新しく発見された小惑星が地球に衝突するかもしれないというセンセーショナルな見出しをよく目にする。

これらは、あまり長い間追跡されていないため、軌道に大きな誤差がある宇宙の天体の動きだ。より多くのデータが収集されると、衝突の確率はすぐに下がる。しかし、2024YR4 の場合、確率はまだ上昇しており、興味深い。

しかし、衝突しない可能性が今のところ 97.4%だ。

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