いったい誰が持ち去ったのか?
アメリカ西部・ユタ州の砂漠で見つかっていた謎の物体が27日、突如として消えたことがわかりました。
この物体は今月18日に同州の野生生物当局により発見され、有名なSF映画『2001年宇宙の旅』に出てくる「モノリス」に似ていると話題になっていました。
当局は「ユタ州に現れたモノリスは、個人の所有物と見られるため撤去しておらず、また、消失したことについても今後調査はしない」と発表しています。
一体、誰が持ち去ったのでしょうか。
一般人が建てるのは困難
最初に「モノリス」が見つかったのは今月18日。当局員がユタ州南部のレッド・ロック砂漠上空をヘリで飛んでいたときのことでした。
「モノリス」は地面から約3.6メートルの高さがあり、ステンレスと思しき金属板3枚を接合した三角柱となっています。
内側は空洞になっており、素人が頑丈な岩盤にこれを埋め込むのは至難のワザです。
調査を担当した局員は「誰がいつどのように建てたのかまったくわからない」と話しています。
「モノリス」は砂漠の奥地にあり、一般人が訪れるのは危険であるため、当局はくわしい位置情報を非公開にしていました。
しかし、アマチュアの探検家が場所特定に成功し、すでに何人かが訪れているそうです。
当局は「公共の場所なので訪問を禁止することはできないが、当局の管理下にある公有地に許可なく人工物を建てることは、たとえ地球外の者でも違法である」と述べています。
「モノリス」は5年前にすでに存在した!一体だれが建てたのか?
かなりの重量がある「モノリス」を岩盤に建てるには高度な技術を要するため、一般人には不可能と思われます。
当局員は「映画を観たファンではなく、複数人の芸術家が協力して埋め込んだのではないか」と推測しますが、今もって正体は不明です。
しかしその後の調査で、「モノリス」は最近埋められたのではなく、4〜5年前にはすでに存在したことが判明しました。
グーグルアースを調べたところ、2015年8月~2016年10月の間のどこかで出現していたのです。
話題になってしまったことで、本人たちが持ち帰ったのかもしれません。
しかし、芸術家なら自分の作品が注目されてしかるべきです。
「モノリス」があった場所には現在、三角形の金属パネルのみが残されており、建造物は跡かたもなく消えています。
映画では、宇宙から飛来したモノリスが人類に知恵を与え、進化を促しました。
「モノリス」を建て、持ち去ったのは芸術家ではなく、地球外の誰かかもしれませんね…。
コメント