[医療者必見]論文「COVID-19の治療における二酸化塩素の有効性の判定」より(2/3) 〜 40名の患者に対する試験とその結果
シャンティ・フーラスタッフからの情報
前回に引き続き、二酸化塩素の新型コロナウイルス感染症に対する治療効果について、重要なレビュー論文を紹介しています。論文の概略と機械翻訳した全文Wordファイルのダウンロードについては、前回記事のコメントをご参照ください。
さて、今回は研究者らが行った試験の中身とその結果です。前回のコメントと多少かぶりますが、ざっくりまとめると次のことが示されています。
・患者はボリビアとその近隣国の40名の患者。PCR陽性であり、かつ活動性感染(潜伏感染の対義語)で、症例の発生と同時に得られた患者。
・うち20名の患者には「対照群」としてイブプロフェン/アジストロマイシン/ヒドロキシジン/副腎皮質ホルモン剤を用いた治療を行った。
・うち20名の患者には「実験群」として二酸化塩素のみを用いて治療を行った。
・使用された二酸化塩素の処方は、二酸化塩素30ppm希釈液1リットル。初回処方は2時間で1リットル、メンテナンス処方は1日で1リットル。
・一般症状については、発症日ではほとんど群の違いが見らなかった。しかし7日目では発熱・咳・悪寒・呼吸困難に有意差が出た。さらに14日目では、未だ残っている症状について対照群と非常に大きな差が出た。
・21日の観察期間を超えて、2ヶ月後まで患者の臨床的なフォローアップをしたところ、後症状【補足:原文 “post-COVID19 symptoms” 、コロナ後遺症(prolonged/late-onset symptoms)と同義かは不明】が「ほとんどなく、満足の満足のいく経過を確認した」「一部の患者では、軽度の脊椎の違和感や、ある程度の慢性疲労感が認められた」程度にとどまった。
・試験は2020年7月から2020年12月に行われた。
検定(統計上の信頼性)に関する情報はさておいて、表1の14日後のn(患者数)だけを見てみると、明らかに20名の患者において、少数が咳と呼吸困難を訴えている点を除き、ほとんど症状が消え去ってしまっています。
対照群側では、抗炎症剤やら抗生物質やら、色々な薬をつぎ込んでいながら、2週間経っても咳・衰弱・呼吸困難がかなり残っています。単に二酸化塩素30ppmを1日1L飲むだけの方が、はるかに状態は良くなっています。なぜ大手製薬会社が、この人類が得た最強の殺菌剤を放っておかないのかがよくわかりますね。
今回の研究手順自体はいくつもの国で発表された一方、どの国も倫理委員会の承認を得るのが困難だったとのこと。これは医薬品統制機関の警告によるものだそう。FDAの警告に右に倣えしているだけなのか、あるいはどの国も大手製薬会社の影響力が強いということでしょうか。対してボリビアでは二酸化塩素の使用が法律で認められ、5つの大学で二酸化塩素の研究が行われているそうで、う・ら・や・ま・し・い。
次回は、結果に基づいた研究者らの考察と提言を紹介します。
さて、今回は研究者らが行った試験の中身とその結果です。前回のコメントと多少かぶりますが、ざっくりまとめると次のことが示されています。
・患者はボリビアとその近隣国の40名の患者。PCR陽性であり、かつ活動性感染(潜伏感染の対義語)で、症例の発生と同時に得られた患者。
・うち20名の患者には「対照群」としてイブプロフェン/アジストロマイシン/ヒドロキシジン/副腎皮質ホルモン剤を用いた治療を行った。
・うち20名の患者には「実験群」として二酸化塩素のみを用いて治療を行った。
・使用された二酸化塩素の処方は、二酸化塩素30ppm希釈液1リットル。初回処方は2時間で1リットル、メンテナンス処方は1日で1リットル。
・一般症状については、発症日ではほとんど群の違いが見らなかった。しかし7日目では発熱・咳・悪寒・呼吸困難に有意差が出た。さらに14日目では、未だ残っている症状について対照群と非常に大きな差が出た。
・21日の観察期間を超えて、2ヶ月後まで患者の臨床的なフォローアップをしたところ、後症状【補足:原文 “post-COVID19 symptoms” 、コロナ後遺症(prolonged/late-onset symptoms)と同義かは不明】が「ほとんどなく、満足の満足のいく経過を確認した」「一部の患者では、軽度の脊椎の違和感や、ある程度の慢性疲労感が認められた」程度にとどまった。
・試験は2020年7月から2020年12月に行われた。
検定(統計上の信頼性)に関する情報はさておいて、表1の14日後のn(患者数)だけを見てみると、明らかに20名の患者において、少数が咳と呼吸困難を訴えている点を除き、ほとんど症状が消え去ってしまっています。
対照群側では、抗炎症剤やら抗生物質やら、色々な薬をつぎ込んでいながら、2週間経っても咳・衰弱・呼吸困難がかなり残っています。単に二酸化塩素30ppmを1日1L飲むだけの方が、はるかに状態は良くなっています。なぜ大手製薬会社が、この人類が得た最強の殺菌剤を放っておかないのかがよくわかりますね。
今回の研究手順自体はいくつもの国で発表された一方、どの国も倫理委員会の承認を得るのが困難だったとのこと。これは医薬品統制機関の警告によるものだそう。FDAの警告に右に倣えしているだけなのか、あるいはどの国も大手製薬会社の影響力が強いということでしょうか。対してボリビアでは二酸化塩素の使用が法律で認められ、5つの大学で二酸化塩素の研究が行われているそうで、う・ら・や・ま・し・い。
次回は、結果に基づいた研究者らの考察と提言を紹介します。
COVID-19の治療における二酸化塩素の有効性の判定
材料と方法
(中略)
二酸化塩素は有益であり、COVID19のパンデミックに使用することは、これまでの調査で明らかになった科学的根拠に基づいて、パンデミックを制御する大きな可能性を秘めていると結論づけるのに必要な情報が得られたこと、そして何よりも患者にとって害がないことから、COVID19の治療に経口で有効かどうかの調査を実施することを決定した。
私たちは、世界中で迅速に実施可能な、効果的で迅速かつ経済的な治療法の選択肢を検証することが急務であることから、準実験的な臨床試験を選択し、第IIa相【補足:治療薬を安全性の確認された範囲で少数の患者に投与する段階。参考】の計画を実施することにしました。
(中略)
研究プロトコルが完成した後、 clinicaltrials.gov に登録することが決定され、2020年4月7日にNCT 04343742という番号で受理されました。研究計画は、より迅速にサンプルを収集し、将来的にはより大規模で代表的なサンプルを得るために、国際的な多施設で行われました。同じプロトコールをアメリカの11の国とスペインで発表しました。残念なことに、すべての国の医薬品統制機関が【補足:二酸化塩素の使用に対する】警告を発しており、さらには人による摂取を禁止していたため、倫理委員会がプロトコルを承認することは困難でした。
ボリビアでは、2020年に第1351号という法律が承認されました。ボリビアでは、コロナウイルスのパンデミック(COVID19)に備えて、予防と治療を目的としたCDS二酸化塩素溶液の製造、商業化、供給、および同意に基づく使用を認める法律(2020年1351号)が承認されました。ボリビア保健省が承認した倫理委員会が合法的に設立され、5つの大学(オルロ工科大学、エル・アルト公立大学、サン・シモン市長大学、ガブリエル・レネ・モレノ自治大学、ヤクアイバ「グラン・チャコ」工科大学)で構成される、国際的な範囲で遡及的なこの多施設研究プロトコルが承認されました。これらの大学は、科学的および倫理的な臨床研究委員会を通じて、さまざまな用途に使用する二酸化塩素に関する独自の研究を行っています[20-35]。
ボリビア政府
(中略) Author:EEJCC[CC BY-SA]
画像はシャンティ・フーラが挿入
画像はシャンティ・フーラが挿入
(続きはこちらから)
人口
多施設共同研究の対象となった実験集団【補足:二酸化塩素を投与する群】は、ボリビアの様々な医療機関の14名(そのほとんどがボリビアのラパスにある南部診療所です)、ペルー(2名)、エクアドル(4名)で、合計20名のCOVID-19の活動性感染症患者群で構成されています。
対照群は、エクアドルの患者8名、ボリビアの患者7名、メキシコの患者3名、ペルーの患者2名の計20名で構成されました。
患者
治療群または実験群の選択は、RT-PCRが陽性で、3日から7日の間隔で症状が出ているCOVID19の活動性感染症患者で、寛解段階にない人々で、自発的に研究対象になってもらう提案を受けた患者に基づいて行われた。対照群の患者は、二酸化塩素治療の被験者にならないことを選択した人々である。同様に、同時性を適用した。つまり、症例が発生したのと同じ時期に患者を得たことになる。
(中略)
患者一人当たりの治療期間
実験群の患者一人当たりの観察期間は21日。対照群では14日間であった。レビューは、実験群では開始時、7日目、14日目、21日目に、対照群では開始時、7日目、14日目に行われた。プロトコール後の臨床フォローアップ(22日目以降)は、実験群では行われず、対照群でも行われなかった。
ここで重要なことは、二酸化塩素を投与した患者としなかった患者のほとんどに、研究スタッフによる【補足:実験計画外の】臨床フォローアップが行われ、投与群の症状が完全に解消されていることを観察したことである。実証的には、COVID19の治療として二酸化塩素を摂取した患者は、二酸化塩素を摂取していない同疾患の患者に比べて、COVID19後の症状が大幅に軽減されたと報告している。
試験の総期間
2020年7月に開始し、2020年12月に終了しました。
試験薬の割り当て
(中略)
患者は、ブランドメダラボの超高純度二酸化塩素発生装置を用いた電気分解によって製造された3,000ppmの二酸化塩素ベースの製剤を、調製方法、飲用方法、希釈液の保存方法が正確に書かれた指示書とともに受け取った。
(中略)
対照群には、抗炎症治療(イブプロフェン200~400mgを8時間ごとに投与)、抗生物質(アジスロマイシン500mgを1日5日間投与)、抗ヒスタミン薬(ヒドロキシジン×5mgを12時間ごとに投与)、副腎皮質ホルモン薬(メチルプレドニゾロン40mgを12時間ごとに3日間投与した後、20mgを12時間ごとに3日間投与)、および支持療法が行われました。実験群はこの治療を受けなかった。
Pixabay
画像はシャンティ・フーラが挿入
(中略) 画像はシャンティ・フーラが挿入
用いられた二酸化塩素投与プロトコル
初期プロトコル、またはローディング【補足:荷重(loading)=テコ入れの意か?】プロトコル(F):
水1リットルに二酸化塩素3000ppmを10ml加え、その1リットルを8等分して2時間以内に服用する。
【原文:10 ml of chlorine dioxide 3000 ppm is added to 1 liter of water, and the liter is taken in two hours, divided into eight (8) equal doses. Then it is administered.】
メンテナンスプロトコル(C):
1リットルの水に二酸化塩素3000ppmを10ml加え、その1リットルを日中の10回分に分けて、1時間おきに飲ませる。
【原文:10 ml of chlorine dioxide 3000 ppm is added to 1 liter of water, and the liter is given to drink divided into ten (10) equal doses, during the day, every hour.】
食前食後から最低60分開け、口の中で溶かして服用します。【補足:本来は希釈した二酸化塩素をそのまま飲むのでは…原文 orally dissolved in the mouth の正しい意味は不明】納入された薬に残量や不足はなく、当初のプロトコールが厳守されています。治療の放棄はありません。
(中略)
結果
実験群と対照群の比率検定を用いた比較とその信頼区間、Wilcoxon-Mann-Whitney検定で比較した結果(α:95%)
ClO2の有効性を評価するために、症状発現から7日後、14日後 (Cohort points of Onset of Symptoms) において、実験群から得られたデータを対照群と比較して、各項目の結果を比率の比較検定とその信頼区間(一般症状)、Wilcoxon – Mann – Whitney検定(α:95%)(VASおよびLikert)によって比較しました。
以下では、一般的な症状について、VAS and Likertによるグループ間の比較を紹介します(表1)。
表1.全身症状について、対照群と実験群を比率比較検定で比較した結果とその信頼区間
症状
|
グループ
|
0日目
n(%)|P値
|
7日目
n(%)|P値
|
14日目
n(%)|P値
|
|||
発熱 |
対照群 実験群 |
18 (90%) 17 (85%) |
0,3160 |
14 (70%) 0 (0%) |
0,0000 |
12 (60%) 0 (0%) |
0,0000 |
咳 |
対照群 実験群 |
20 (100%) 18 (90%) |
0,0680 |
18 (90%) 6 (30%) |
0,0000 |
18 (90%) 6 (30%) |
0,0000 |
衰弱 |
対照群 実験群 |
18 (90%) 15 (75%) |
0,1015 |
20 (100%) 2 (10%) |
0,0000 |
20 (100%) 0 (0%) |
NA |
痰 |
対照群 実験群 |
7 (35%) 4 (20%) |
0,1405 |
3 (15%) 0 (0%) |
0,0301 |
0 (0%) 0 (0%) |
NA |
悪寒 |
対照群 実験群 |
17 (85%) 7 (35%) |
0,0001 |
10 (50%) 0 (0%) |
0,0000 |
4 (20%) 0 (0%) |
0,0127 |
嘔吐 |
対照群 実験群 |
1 (5%) 0 (0%) |
0,1524 |
0 (0%) 0 (0%) |
NA |
0 (0%) 0 (0%) |
NA |
呼吸困難 |
対照群 実験群 |
18 (90%) 18 (90%) |
0,5000 |
16 (80%) 7 (35%) |
0,0006 |
12 (60%) 3 (15%) |
0,0005 |
鼻づまり |
対照群 実験群 |
5 (25%) 7 (35%) |
0,2438 |
2 (10%) 0 (0%) |
0,0680 |
0 (0%) 0 (0%) |
NA |
(中略)
一般症状については、一般症状の発症日において、両群(対照群と実験群)はほとんどの項目で同じ値を示した(p>0.05)。しかし、「悪寒」については、実験群の方が対照群の平均範囲(15.5)よりも高値(25.5)を示しました(p:0,0001)。これらの結果から、一般的な症状については、両グループとも同様の反応となっていることが確認されました。
症状発現後7日目の比較では、発熱(p:0000)、咳(p:0000)、悪寒(p:0.000)、呼吸困難(p:0.0006)の症状について、実験群が対照群に対して有意な差を示した。また、14日目には、症状が消えなかった項目について、実験群との差が非常に大きくなり、症状が軽減されました(表2【補足:表1のうち四症状についてWilcoxon-Mann-Whitney検定を行った結果。論文p.8のTable 2を参照。】)。
photo-ac
画像はシャンティ・フーラが挿入
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(中略)
14日目には、すべての生化学的パラメータ【補足:血液検査の結果。論文p.8のTable 3を参照。】が対照群に比べて実験群で有意に減少した(p < 0,05)。
介入の永続性
(中略)
パラメータ化されていない観察記録として、 研究者グループは、発症から約2カ月後まで患者の臨床的なフォローアップを行い、COVID後遺症がほとんどなく、満足のいく経過を確認したことを共有することができます。一部の患者では、軽度の脊椎の違和感や、ある程度の慢性疲労感が認められた。
(次回へ続きます)
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